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ザ!霊障

ザ!霊障 第ニ部 17

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4月30日 

浄霊と、水神様。

 昨夜、明確に呼吸が苦しくなる瞬間があった。肩の筋肉がぴくぴくして、なんか肩がおかしい…と感じたのと同時に胸が圧迫される感じというのか、息を吸い込んでも胸が開かない感じ。呼吸がしっかり出来なくなったというのか。
 あ、来たな…とものすごく思った。家鳴りもしていた。その後、お風呂に入りながら「唯心の浄土、己身の弥陀」を腹式呼吸をしながらずっと繰り返していたら、また肩の筋肉がぴくぴくして、胸の辺りがざわざわした。そして、風呂場の何も鳴るはずのない状況なのに、家鳴りが始まった。
 それでも、その句を繰り返している内にざわざわ寒気がしたのが次第に身体が温まり、何かが肩の先まで押し上げられた感じがあって、呼吸が楽になっていることに気づいた。
 しかし、それがすっきり抜けた訳ではなく、今朝は心臓が掴まれているような微かだが明確な痛みがあり、肩も重いというより、違和感があった。
 それで、8時過ぎて沿岸北部の「岩手の神様」に電話を掛けた。
 火曜日にお世話になった―と申します。お陰さまで―は、元気に仕事に行ってます。ありがとうございました。帰宅後、聞いてみたら、朱鷺の上に水子がいたことが分かりました。今度は朱鷺が夕べから息が苦しくなりまして。
 すると、彼女は水子供養をしっかりしてあげて、みたいなことをおっしゃったので、「水子さんだけなんでしょうか?」と聞いたら、「それは家に行ってみないと分からないけど。今日なら、今から伺うことは出来ますよ」。
 来てくれるのか! と思って、来ていただけるならお願いしたいです。と申し上げた。
 すると、別の女性と電話を代わり、その方に住所と電話番号を伝えた。
 いらしていただいて分かったのだが、その別の女性は、たまたま訪れていた姪御さんだったそうだ。その方も視える方らしく、「岩手の神様」の補助をして、彼女が先祖の霊に問い掛けるとその返事を聞いて彼女に伝えたりと、なんだかすごく息の合ったコンビネーションを披露してくださった。
 実は、昨日の夜、朱鷺の家の先祖の誰か―女性だったそうだが、「助けてください」と彼女の元を訪れていたそうだ。「分かった。頼まれたらね」と答えていたら、翌日電話が来たからびっくりした、昨日の今日で、まさかこんなに早く電話が来ると思わなかった、と「岩手の神様」はおっしゃった。
 ああ、やはり呼ばれて朱鷺は電話をしたのだ。誰に? きっとその「助けて」と言ってくれた先祖の誰かの導きに寄って。
 それから、お稲荷さんが「岩手の神様」のもとを訪ねていたそうだ。これって、志和稲荷さんだよね…とお二人で話し合われていたとか。
 玄関先で、お二人とも、「うわ、何?」「何人いる?」と。
「岩手の神様」は咳き込み、姪御さんはおっかなびっくりという感じで足を踏み入れたくないご様子。「入りたくないんでしょう」と言われ、「うん」と頷いている。
 それでも、なんとかお二人玄関に足を踏み入れていただき、まずは、神棚を見て、「これはダメ」と扉を開けて、お札や調度品(?)を定位置に直してくださり、鏡は一ヶ月に一回磨いてください、と。そして本来は、神棚は一間ないとダメなのに、ここは半間になっていると言われる。
 天照神のお札を氏神様より買ってきて神棚の真ん中に据え、脇には稲穂(農の神様)を供えても良い―ようなことを仰っていた。
 家の造りがメチャクチャだと言われた。家の中央に階段があるのは、あの世への階段なのだと。(その下にある今は閉じている扉を使うようにと勧められた。)そして、仏壇はリビングに置くべきだと。仏さまは賑やかなのが好きだから。ほんとうは、お座敷の床の間の横の上に一間分神棚を造り、右側か左側に寄せて仏壇を置けば良かったと言われた。家を建てるときは、まずはそれを決めてから設計をすべきだった。
 そして仏壇。仏壇の上の親鸞聖人の絵は取り外すように言われ、写真もほんとうは下を決して通らない場所に移すべきとのご指摘。押入れの上もダメ。
 飾られている遺影は全部で6枚なのだが、「もっといる」「足りないね」とお二人。柚矢の祖父が、1代目が本家から分家してここにいる旨を説明すると、「では、その本家の(ここの1代目の)祖父から二人と、一旦血縁が切れてしまったその上の先祖も無縁仏になってしまって、供養してもらいたがっている」。(→一度血が絶えて、養子をもらい、その養子の子孫がこの家。)
 なんで、本家の先祖まで? とちょっと疑問。「本家の方も収まってないからそっちも一緒に」とのこと。
 祝詞…というのか、お経なのか、真言のようなものなのか。いずれ、先祖の霊を収めるべく「岩手の神様」は老眼鏡を掛けて冊子を読み上げてくださり、朱鷺たち(朱鷺と柚矢の祖父母)は手を合わせた。なんだか、最後には泣きそうな声になっている気がしていたが、それは気のせいじゃなかったようで、先祖の霊がぽろぽろ涙を零していたそうだ。
 それから、柚矢の曾祖母にあたる50代で逝ったおばあちゃんは、死んでも尚「死にたくない」と言ってると。そんなことを言わずに、向こうの世界に行って、子孫を見守ってください、とお願いしたら「はい」と返事をした、と笑っていた。
 いろいろ話を聞かせていただいている間、ローソクの火に異変が起きていた。友人のお友達の霊能者さんが言ってた現象が起きていたのだ。ローソクの火が球体になり、縮んで消えそうになったり、また復活して長くなったりと。
「まだ逝きたくないって言ってる。今まで途中で(ローソクを)消されていたから」
 ローソクは途中で消すものじゃない。最後まで燃やしてね、と言われた。長いものじゃなくて短いローソクを使えば良いのだと。そして、線香は折ってはいけない。線香は三角形に三本立てなさい、と。(宗派の違いは関係ないからということ)或いは寝かせても良いけど、折ってはいけない。
 それでも「穏やかなご先祖様ですね」と彼女は言った。「激しい家だと、すごい音で家鳴りがして物が震えたりしますよ」。
最後に、6代目に手を合わせてもらえば良いから、とまだ登校していなかった時雨を呼んできて線香をあげさせた。彼がそのとき、家にいたのも奇跡と言えば奇跡。彼も「岩手の神様」の話を聞くためにその場にいたのだ。
 動物霊と言われていたものは、蛇だったことが判明。恐らく6代前の先祖の誰かが、家の守り神である蛇を誤って殺してしまったそうだ。それで、6代まで祟ると。
 死神がいる、と言われた。柚矢についていたその死神は外したけれど、また戻ってくるかも知れない。
 死神は…首都圏在住の友人のお友達の霊能者さんが見た霊の一人だったんじゃないかと思っている。あの、男性。先祖ではないが親戚だし。先祖だったら、死神になったりはしないと思う。「助けて」というのはそのことだったのではないかと。
先祖の霊を送る船を「何台ですか?」と問うと「8台」と姪御さんがご返答。8台、それにあいちゃん(水子)、人と死神が混ざったもの(悪霊?)をプラスして10台、14時半に北上川から送ります、と「岩手の神様」。先祖の霊がが死神という厄災を引き受けてあっちに持っていってくれるそうだ。
 そして、人型を作って穢れをそれに移し、息を吹きかけて早朝に川に流してください、と。
 何か聞きたいことがありますか? と言われて祖父が聞いた。
「柚矢に起きていたのはいったい何だったのか?」と。
 しかし、「岩手の神様」はおっしゃった。今、それをここで説明することはいたしません。それを言うということは、(せっかく払った霊を)戻すことになるから、と。
 他に、と言われて、実は井戸を埋めたのだが…と、祖父。
 井戸を埋めるときは、よしの、松、梅を塩で清め、井戸に酒を入れて、その三つを入れて蓋を閉じる。そして、最後に塩で清める。「よしなに、松(末)代までお守りください、梅(埋め)ます」という意味だとか。
「お教えください」と井戸のあった方へ向かって頭をさげると、「揺れてる」「なんで揺れてるの?」「よしのを埋めなかった?」と顔を見合わせるお二人。祖父母は無言のまま。
 最後に水が出て行くとき、神様もそこから出てください、と言って出て行く筈なのに、何故か神様だけが残って埋められちゃってる、と「岩手の神様」は呟くようにおっしゃった。
 酒と塩を用意し、「岩手の神様」が水神様の怒りを鎮めてくださった。塩を蒔き、酒を蒔いて、お願いしたとき、突然彼女は激しく咳き込み、地面にひれ伏し、「有り難き幸せに存じます」とおっしゃった。そして、外の水道に行って蛇口をひねって水に触れ、神様をそこへ移したようだ。
 年末、12月31日に、「1年間ごくろうさまでした」と声を掛けてお酒をかけてあげてください、と。
 また、それらすべてを神棚で済ませても良いが、そういう風に声をかけてからそうしてください、と。
 姪御さんがおっしゃっていたが、神様は格が違うから、ほんとうに気をつけなきゃならない、と。今までに事故はなかった? と聞かれ、柚矢がタクシーと接触した事故、時雨が家の前で車を破損した事故を思い出した。
「もう大丈夫だと思いますよ」
 と最後に玄関先で姪御さんがおっしゃってくださった。
 すべて終わって、お礼をお渡しして見送った後、ふと気づくと朱鷺の身体にあった違和感は消失していた。


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